供の頃から自然が好きで、よく山や海、川に遊びに行った。

11歳くらいだっただろうか、いつも釣りに行く川に行ったら、大量の魚が死んでいた。

 

近隣の生活排水で死んだのだ。

 

「人はなんというわがままな生き物だ、人は地球を蝕むカビなのだ。」

 

と子供ながらに思った。

 

私はそれから「」という生き物が嫌いだった。

 

13歳、太鼓に出会い。民俗芸能や民謡に出会った。

人の野性の美を感じた。

鳥が歌うように、人は歌い

蝶が舞うように踊り

花のように着飾り。

蟻が蟻塚を作るように、造作をする。

 

人の営みも自然だということに気がついた時、

人を好きになることができた。

ないものねだりの消費社会、奪い合いの戦争社会、

そんな世の中で

「ごく自然に当たり前に存在しているもの」を愛でる感性を共有したい。

 

様々な土地でブリコラージュされた楽器が振動させるその空気は豊かで美しい。

生きること」に直結した肉体が生み出す音は儚く力強い。

民族が持つ音は千差万別で多様性に富むが、その根は皆共通したものがあると信じている。

今こそ「」という精神を再考したい。